朝3分のドラマ2006/08/18 23:55

太陽
0分...

家のドアを空けると、眩しい太陽の光で真っ暗に。目が慣れてくると、玄関の前に死体が。

そうか、昨日の...

夜は闇で見えないから僕はただ夢中で、そう自分を守るために。そう自分に言い聞かせた。闇はすべてを吸収してくれるようだ。

でも何故か釈然としない。僕は玄関の前に転がる死体を横目に、それでも、ドアにはきっちりと鍵をかけ、しかも、閉まった事を確認し、早々に立ち去った。


1分...

すると、目の前に老夫婦が手をつないで歩いている。これどこかで見た事がある。僕は夢でもみているんだろうか?

僕はその老夫婦の姿に不思議と懐かしさと安堵を覚えた。

しばらく後ろについて歩調をあわせていつもよりゆっくりといつもの道を歩く。

いや、本当は追いつきたかったのだ。でも、怖くなったんだ。


2分...

いつもの曲がり角を曲がろうとすると、朝顔が真夏の日差しに負けてしょげていた。

きっと日常の光景なんだろう。

いつもは気づかないような《生》を感じた。

空には太陽が輝いていた。何故か夏の終わりの匂いがした。


3分

そして僕はリアリティーのない現実に戻ってきた。

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