クワイエットルームにようこそ2007/11/17 20:55

クワイエットルームにようこそ
クワイエットルームにようこそシネマライズで見て来た。

佐倉明日香(内田有紀)は、仕事も恋愛も上手くいかない28歳のフリーライター。明日香の同棲相手で、弱々しく自分をもたない放送作家焼畑鉄雄(宮藤官九郎)。拒食症のミキ(蒼井優)、過食症の西野(大竹しのぶ)、冷酷ナース江口(りょう)など個性的な患者やナースが登場する。

明日香は気付くと、見知らぬ天井を見上げベットに拘束されていた。江口に睡眠薬の過剰摂取が原因でこの閉鎖病棟へ運びこまれたことを知る。担当医と保護者の同意がないと退院できない!ただ、担当医は手ごわそう。それに保護者役の鉄雄も頼りない。。。明日香は病院で、さまざまな患者に出会い、自分がここに居る理由がわからなくなり、一日も早く出たいと願う。明日香は、だんだんとなぜここに運びこまれたのかを思い出し、さらに鉄雄からの手紙で全てを思い出す。その時明日香は?

コメディかといわれるとコメディだろう。笑えるし。でも、それだけじゃない。ひょっとしたら、笑われているのは自分かもしれないって感覚も持った。

つい、自分は「まとも」(=この言葉も曖昧だが)だと思う傾向がある。ある一面だけで、その人は「変」だと決め付けて、それ以外の部分をみないようになってしまう。それってどうなんだろうね。

人はなにかしら「変」な部分をもっているんだよ。それは悪ではないし、普通なこと。それが人間性といかその人の面白みを生み出すものでもある。

作者の意図とは違うのかもしれないけど、僕はクワイエットルームって、たまに逃げ出したくなる自分だけの世界のように感じた。そこは、考えることは自由だけど、何も出来ないんだよね。必要な場所。けど、ずっとすこに居ることはできない。
だから、病院は、社会の投影かなと思った。そこにはいろんな人が、みな自分の世界が正しいと信じ生きている。

じゃーその外の世界って何?

自分の知らない社会なんだろう。まだ知りえない社会はたくさん存在する。そして、それはいつの間にか自分の社会に同化し、ふと気付くとクワイエットルームに居たりする。そうすると、暫くは病院で、いやいやながらも療養し、また退院したいって思う。

映画の中のジグソーパズルでエッシャーの無限階段が出てくるのなんかすごくやられた!って感じがした。人間生まれてからどんなに歩いた気がしても、ひょっとしたらいつも同じところにいるのかもしれない。そう思ってるだけでね。根本的な事ってすっごくシンプルだから、同じ道を歩いて歩いて最後に気付くのかもね。あ~これだったのかって。なんか、ギャグみたい(笑)。まぁ人生ってそんなものである方が楽しいのかもね。

監督・脚本・原作:松尾 スズキ
出演:内田 有紀宮藤 官九郎妻夫木 聡ほか

コメント

_ ― 2007/11/23 22:16

こんばんは。私も「クワイエットルーム」は そんな場所だと思います。
私の感想も読んでいただけると幸いです。TBさせて頂きます。よろしく♪

_ raccoon ― 2007/11/25 18:09

こちらもありがとうございました。
はい、読みに行きます!

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_ いい加減社長の日記 - 2007/11/18 21:03

昨日は、観たい映画がたくさん公開されました。
「ブレイブ・ワン
」「スターダスト
」それに「クワイエット・ルームにようこそ
」。

他にも、たぶん観ないだろうけど、「象の背中
」に「自虐の詩
」。
どれだけ観れるかなぁ。
来週もまた観たい映画が公開される

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「クワイエットルームにようこそ」ブロガー試写会 ユナイテッドシネマズ豊洲SC4で鑑賞

内田有紀復帰第一作。病院の精神病棟というほぼ密室というか広がりのない空間なのに出演者がとても多いと感じました。なのに、内田有紀出ずっぱり。彼女をキャスティングした人もえらいと思うけど、こんなにずーーーっとでていなければならない大変な仕事を引き受けた内田有紀もすごいと思います。精神的にも肉体的にも病んでいる難しい役をしっかりこなしていました。まさしく体当たりとぴう感じ。(ネタバレですが背中ヌードは影武者さんだわね。)そして、きれいなんだよね。アップにもまったく耐えられちゃう美しさ。結婚、引退、そのと...

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まるでキチガイ病院だ!
公式サイト

舞台をメインフィールドに作家、演出家、俳優として活躍している松尾スズキによる同名小説を、自身の脚本・監督によって映画化。

松尾の監督作品としては、オタクの恋愛を描いたシュールブラックコメディ映画『恋の門』に続く二作....

_ 映画通信シネマッシモ☆プロの映画ライターが贈る映画評 - 2007/11/18 23:16

ヘビーな主題を軽やかなノリで描いた松尾スズキの快作。監督自らが執筆した同名小説が原作だ。薬の過剰摂取で閉鎖病棟に入院するハメになった女性の再生物語である。内田有紀が魅力的で、脇を固める個性的なキャラも豪華。拒食症の患者を演じた蒼井優が特に印象深い。精神病....

_ 今日という一日。 - 2007/11/19 09:32

今日の試写は「クワイエットルームにようこそ」。今週なんと試写3本目・・・家から少し遠いものの映画館での試写だったので行ってきました。試写会場に慣れているので、映画館の椅子はゆったりしていて超快適です。

映画はセリフの間や会話がおもしろく、思わず噴出してしまうこともしばしば。。そして、いつの間にかストーリーに引き込まれていました。

主人公・明日香が出会った人たちはそれぞれが問題を抱えていて、その問題の原因がわかっているようで理解できていない・・・。ストレス社会、頑張りすぎる性格・・・その原...

_ 日々のつぶやき - 2007/11/19 10:08

監督:松尾スズキ
出演:内田有紀、宮藤官九郎、蒼井優、りょう、大竹しのぶ、妻夫木聡

「フリーライターの明日香。締め切りに追われるある日、目が覚めたら見知らぬ白い部屋の中にいた。手足を縛られた状態で、何があったか思い出そうとしていると入ってきたのは看護

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大人計画主宰の松尾スズキ監督長編第二作。
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書いたご本人が監督したらどうなるのかな?と楽しみに...

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2007年。「クワイエットルームにようこそ」フィルムパートナーズ。


















   松尾スズキ監督・脚本・原作。


















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クワイエットルームにようこそ ブロガー試写会(ユナイテッド・シネマ豊洲)

「life_is_happy@loop.com


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ブロガー試写会に招待されました。
場所は豊洲のシネコン。
遠いけれど、綺麗ですよね。
お店、沢山あって楽しいし♪
でも遠い。(T^T)

佐倉明日香、28才、バツイチ。職業フリーライター。
締め切りに追われ、仕事に行き詰まる毎日。
同棲相手とも、すれ違いの微妙な状態

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あらすじ:佐倉明日香、28才、バツイチ。職業フリーライター。締め切りに追われ、仕事に行き詰まる毎日。同棲相手とも、すれ違いの微妙な状態。そんなある日、目が醒めると、見知らぬ白い部屋にいた。そこは“クワイエットルーム”と呼ばれる閉鎖病棟だった…。

_ 映画でお喋り♪猫とひなたぼっこ - 2007/11/23 22:15

俳優としては ちょっと変わった役ばかりやっている
松尾スズキの 監督作品。 (二作目)


観終わった後
「 笑い 」が 半分
「 息苦しさ 」が 半分
とても不思議な感覚だった。
ラストにかけて紡がれる 回想シーンでは
自分自身の過去の気持が スライドしてきて
心臓を鷲づかみにされてるいるような 息苦しさを感じつつも
テンポについていけず 涙がこぼれる暇がなかった・・・
という感じ。
痛い・・・・・・ 胸が詰まる・・・・・・
かつて自分も あんな ワガママな恋をしていた
「 うっとおしいでしょ? 」 相手に問いてみたくなる 恋をしていた



心の病気になる人は 真面目な人が 多いという。
「 無茶苦茶 面白いことが好き = つまらないことは嫌い 」と思っていた
主人公が 
実は とても真面目で
それゆえ
自分のせいで モト夫がしんでしまったかもしれない・・と悩み
いいかげんな 自分であった事を 深く悩んでいるのに

今のダンナ(籍は入れてないでしょうが) に
親の仏壇に 色を塗られる = そんなことで 傷つくような 女じゃない と 
タカをくくられていることで さらに傷つく

・・と同時に
モト夫の死や 自分がしてしまった過去から 立ち直れない自分を
パートナーが うっとおしいと思っていることもわかってる。

     その無茶苦茶な状態・・

を 
後半の ラストに向かう部分で 一気に描き上げている。
これが 息がつけないほどの 展開だった。

それまでは クスクス笑いをしていたのに
過去の回想が始まり 一気に話が 流れ落ちていく・・・

     深い・・ 痛い・・ つらい・・・・・
     自分の過去の 不出来な恋や
     本当に 鬱のまま 自殺してしまった知人のことや
     自殺されるといけないから・・と 
     配偶者を 精神病棟に入れてしまったことを 責められ続ける知人のことなど

いろんな 思いが 私の中で流れ出て
心が濁流に巻き込まれた・・
そんな 感じだった。


でも・・救いはある。
「 私のこと うっとおしいって言って。 そしたら 別れてあげる 」
そして クドカンは言う。
「 うっとおしいよ・・・ 」
ここで 
「 そんなことない 又 一緒にやっていこうよ 」 なんていう映画だったら サイテーだ。
でも 
正直に 自分の気持

_ no movie no life - 2007/11/25 17:56

魔法の靴に導かれて。

28歳のフリーライター明日香(内田有紀)は気がつくと精神病院の真っ白い部屋・クワイエットルームに身体拘束されて寝かされていた。閉鎖病棟で過ごすことに戸惑う明日香だが、恋人鉄雄(宮籐官九郎)と話していく中で、記憶にはない自分の行動が明らかに

_ 日っ歩~美味しいもの、映画、子育て...の日々~ - 2007/11/28 20:43

芥川賞候補にもなった松尾スズキの同名小説を自身が監督し、映画化した作品です。

佐倉明日香は28歳のフリーラーター。仕事は行き詰まり、同棲相手とも上手くいっていない状態にいました。ある日、気がついたら、真っ白な部屋のベッドに拘束されていました。「アルコールと睡眠

_ じゅずじの旦那 - 2008/05/16 10:29

DVDが出たら、即、鑑賞させていただきます。

あれから、随分日にちがたちましたけど、ゆっくり鑑賞させていただきました…


仕事も恋愛も微妙な28歳のフリーライター明日香(内田有紀)は、ある日、目が覚めると見知らぬ部屋にいた。そこは“クワイエットルーム”と呼ばれる隔離された閉鎖病棟で、ナースから薬物とアルコールの過剰摂取により運び込まれたと説明される。さまざまな問題を抱えた患者たちと出会う中、彼女は自身を見つめ直してゆく。

監督・脚本:松尾スズキ
出演:内田有紀 宮藤官九郎 蒼井優 りょう 妻夫木聡 大竹しのぶ…

なかなか、個性豊かな方々が入院されてて、非常に「不気味」でした [:冷や汗:]

人間、過去を振り返るたっぷりとした時間も必要なんですかねぇ。
強制入院でもされて…
そうでもしないと、先へ先へと進むことばかり考えて、どんどん不安になってしまう。
何もしてないことへの不安って、結構恐ろしいものがあります。

内田有紀はやっぱりカワイイですねぇ。
んでもって、やせすぎの蒼井優、、、あぁ、殴られちゃった [:びっくり:]
しかも、グーで [:グー:]

小説より具体的な分、楽しく拝見させていただきました [:楽しい:]

長い罰ゲームでございました、終了です…

これ、なんか身につまされるモノがあります [:たらーっ:]
オレ、うっとうしいのかなぁ、、、の、ポチッ [:がく〜:]



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