ミッドナイトイーグル2007/11/25 17:17

ミッドナイトイーグル
MIDNIGHT EAGLE

西崎優二(大沢たかお)は、国際的に有名な戦場カメラマンだったが、3年前から戦場を撮ることを止め、山にこもり空の写真を撮り続けている。その間、妻を病気で失う。その妻の妹、有沢慶子(竹内結子)は、週刊「WISE」の記者。東京で、優二の息子(佐原弘起)を引き取り、2人で暮らしている。

お話は、冬山で写真を取っていた。そこに轟音とともに空を駆ける赤い光を見つけ、西崎はシャッターを切る。この写真に写った赤い光の謎を知るため、元大学の山岳部の後輩・落合に押され、その現場に向かう。そこには自衛隊と謎の武装集団が!冬の雪山の極限状態で知らされる絶望的な事実。日本滅亡までの時間は48時間。日本を救う方法はあるのか?(といったところかな?)

原作も知らず、どんな映画かすらも知らず(無の状態)で見に行ったんだけど、これが意外にも良かった。日本が最後には救われるとは分かっていても、ベタベタなお話(日本沈没と同じような終わり方なんだけど)のようであっても、やっぱりこう正義に命をかける姿って、心打つんだよね。少なくとも僕は、そういうのに弱く、涙腺が緩む。

あと、もう一つ好きだったのは、優二と慶子の関係かな。
恋も愛も自分のなかで生まれる想い。その生まれた想いが、お互いに伝わりあうことことで、成立する繋がり。←これって一般的にはなんて表現するんだろう?恋愛かな?
あんまり映画の中では描かれてなかったんだけど、慶子の「許さない」「絶対許さない」ってセリフで僕は二人のこの繋がりみたいなものを感じました。
お互いの想いは繋がってるのに、お互いに上手く伝えられないこともきっとあるんですよね。それが成立するかどうかはまた別問題なんですよね。

この映画のテーマとしては、(家族)愛。

「みんな」とか、「より多くの人」とかその曖昧な相手になにかをしたり、伝えたりするのって良くあるけど、僕はやっぱり、「誰か(特定の個人)」に向けられた想いの強さを超えることは難しいと思う。
反面自己中心的になりすぎると、危険な場合もあるけど。でもね、例えば、自分の子供を守りたいと想う気持ちがあると、その気持ちは他の誰もが共有する気持ちだって分かる気がする。だから、まずは、そこから始めてもいいんじゃないかな。

この世界観に入り込んで見れると、楽しめる映画だと思います。

監督:成島 出
原作:高嶋 哲夫
脚本:長谷川 康夫 、飯田 健三郎
出演:大沢 たかお竹内 結子玉木 宏ほか
音楽:小林 武史
主題歌:Bank Band 「はるまついぶき」

コメント

_ くろねこ ― 2007/11/25 22:49

TBありがとうです。
サスペンスアクションとしては物足りなさも残りましたが
私も彼らの正義に命をかける姿には涙がこぼれてしまいました。
日本を救いながら華々しい舞台の無いHEROたち。
哀しくないはずがありませんよね。

_ xina-shin ― 2007/11/26 08:15

TB感謝です。
私はあまり作品の世界観に溶け込めませんでした。

_ raccoon ― 2007/11/26 22:22

くろねこさん、こめんとありがとうです。
そうですね、サスペンスの奥深さ、アクションの激しさは物足りなく感じましたが、ヒューマンドラマ的要素では、単純に感動しました~

_ raccoon ― 2007/11/26 22:28

xina-shinさん、コメント&TBありがとうございまいした。
そうですね、xina-shinさんの書かれてるように、現実味があるが故のリアリティーの欠如ってあるのかもしれませんね。
また遊びに来てくださいね。

_ 日本インターネット映画大賞 ― 2007/12/22 23:59

突然で申しわけありません。現在2007年の映画ベストテンを選ぶ企画「日本インターネット映画大賞」を開催中です。投票にご参加いただくようよろしくお願いいたします。なお、日本インターネット映画大賞のURLはhttp://www.movieawards.jp/です。

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ミッドナイトイーグル「ミッドナイトイーグル」を鑑賞してきました高嶋哲夫の同名小説を原作にした山岳サスペンス・アクション。悪天候の雪山で過酷な運命に直面する主人公を大沢たかお、その後輩を玉木宏、図らずも墜落事件の背景に迫る雑誌記者を竹内結子が演じる。その...

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_ 小部屋日記 - 2007/11/26 00:18


(2007/日本)【劇場公開】
監督:成島出
出演:大沢たかお/竹内結子/玉木宏/吉田栄作/袴田吉彦/大森南朋/石黒賢/
藤竜也

日本滅亡まで48時間

ミッドナイトイーグル【midnight-eagle】とは…
米空軍のステルス型戦略爆撃機B-5。
夜の闇に紛れて密かに侵入し、戦略地点となる都市を爆撃することから“夜の鷲=ミッドナイトイーグル”の異名を持つ。
敵に発見されずに攻撃できるこの爆撃機の保有国は、今のところ世界でアメリカだけである。


あまりのスケールの大きい物語にびっくり!
これハリウッドで同じような作品を撮るとしたら、ウィル・スミス主演の超大作になっちゃうよー。^^;
登場人物の台詞にもあった「日本でこういうことがあっていいのか!」ってみんな思うはず。
それにしては、リアルさや緊迫感に欠けてたのが残念。。
邦画ではこれが限界かしら・・
女性の方が男たちの熱いドラマに感情移入できるかも。
原作は高嶋哲夫の同名小説。

米空軍のステルス型戦略爆撃機“ミッドナイトイーグル”が1億2700万人の日本国民の命を奪う特殊爆弾を積んだまま、極寒の北アルプスで姿を消した!
猛吹雪に覆われて陸の孤島と化した雪山で、極秘裏に繰り広げられる争奪戦。
その真相を追いかけるうちに巻き込まれていく主人公たちの運命は・・・・。


事件に巻き込まれる男たちはそれぞれ、過去の自分から逃げてきた。
今の自分に納得してない彼等に、突如ふりかかる日本の危機。
民間人が日本の運命を背負うことになるのです・・・

防衛省全面協力でも憲法9条のこともあるし、国の防衛の話になると神経質になってしまうよね。首相も知らないことがあるというのがリアル^^;
白装束の自衛隊ははじめて見たし、某国の工作員も登場。。
題材的に、よくぞ映画にできたなあと思いますよ。


期待した山岳アクションは、「クリフハンガー」はいきすぎとしても大人しかった。
洋画を見慣れている人はがっかりするでしょう。

なんだかんだいいながら主要3人の俳優(大沢たかお、玉木宏、吉田栄作)が爽やか系でキャスティングはいい。
中でも自衛官役の吉田栄作がかっこよかった〜
竹内結子はアクションもこなしてたし、きれいでした。
設定に無理があったり突っ込みどころも多いですが(汗)、それなりに楽しめたし、感動のシーンでは女性の嗚咽も聞こえ

_ シネマ親父の“日々是妄言” - 2007/11/26 01:33

記事投稿 2007年11月8日 00:43
※投稿日時を映画公開初日に設定。公開1週間後まで固定。 


 厳冬の北アルプスを舞台に、国家存亡の危機に立ち向かう男たちを描いたアクション巨編、「ミッドナイト イーグル」(松竹)。L.Aでワールドプレミアをやっちゃうなど、かなり気合が入っておりますが、果たして出来上がりの程は如何に?


 戦場カメラマンだった西崎優二(大沢たかお)は、戦場での或る出来事が原因で、心に深い傷を負う。それ以来雪山に籠もり、星空にシャッターを切る日々を過ごしていた。優二が山にいる間に、妻・志津子は病を患うが、その事を西崎に明かさぬままこの世を去る。志...

_ めいのハマリモノ - 2007/11/26 06:14

久々に試写会に行きました♪「ミッドナイト イーグル」です。↓原作本

_ xina-shinのぷちシネマレビュー? - 2007/11/26 08:14

試写会で『ミッドナイト・イーグル』を見てきました。

_ happy♪ happy♪♪ - 2007/11/26 08:20

かつて戦場カメラマンとして生と死を撮り続けた西崎(大沢たかお)だったが
ある戦場での出来事と妻の死をきっかけに
山にこもり星空を撮り続ける日々。

そんなある日、流れ星のように赤い光を発見しカメラを向ける。

その赤い光は、そのまま山の向こうへと消えていった。

その赤い光とは・・。




この映画を観て、現実にありえそうなだけに
想像してとても恐かったです。

深く考えて観ると色々疑問点が出てくるかも知れませんので
さらりと流しながら観ると良いかも{/face_ase2/}

ちょっと映画「アルマゲドン」を思い出してしまった{/face_yoka/}

{/shootingstar/}11/23(金・祝)〜公開{/star/}{/star/}{/shootingstar/}







_ Good job M - 2007/11/26 15:19

監督:成島出出演:大沢たかお/竹内結子/玉木宏/吉田栄作/袴田吉彦/大森南朋/石黒賢/藤竜也 他【あらすじ】厳冬の北アルプス上空。極秘任務を帯びた米軍の戦略爆撃機、通称“ミッドナイトイーグル”が、深夜忽然と姿を消した。戦場カメラマン・西崎優二は偶然同機を撮影...

_ Akira's VOICE - 2007/11/26 17:06

あざとい展開と,細かく多いツッコミが目立つアクション大作。
大作?

_ 勝手に映画評 - 2007/11/26 20:16

心の傷ついた戦場カメラマン西崎優二(大沢たかお)が冬の北アルプスに篭っている目の前に、ナゾの光る物体が墜落した。その落ちた光る物体は、特殊爆弾を搭載したアメリカのステルス爆撃機B-5”MIDNIGHT EAGLE”。ナゾの光を追い、西崎と西崎の後輩落合信一郎(玉木宏)は吹雪の北アルプスに登るが、その吹雪の中では、特殊爆弾をめぐり、自衛隊とナゾの武装集団の攻防が始められようとしていた・・・。

日本のサスペンス史に残る壮大なスケールの映画です。実は、結構前に原作も読んだことがあります。細かいことは忘れてしまいましたが、原作では慶子は別居している妻であるのに対し、映画では死んだ妻の妹だったり、最後の処理方法の提案人が違ったり、最後に一緒に居る自衛官の名前と階級が違ったりしていますが、大筋は原作と合っていて、結構きちんと映画化されたと思います。”日本のサスペンス史に残る”というのも冗談ではなく、2005年に福井晴敏の『亡国のイージス』や『終戦のローレライ』などが映画化されてから、変わってきましたね。これまでのちゃちい映画ではなく、きちんとした映画として作り上げられています。このことは、正しく評価するべきですね。

西崎は、戦場で、目の前に居た少年が爆撃で命を落としたのを見て、心が折れてしまったと言う設定のようですが、なんか、もう少し強烈なことがあったほうが良かったような気もします。あれで、心が折れるのか?

竹内結子演じる、西崎の義妹有沢慶子は、写真週刊誌の記者という設定ですが、これは偏見かもしれませんが、あんなにきちんとした格好の写真週刊誌の記者って言うのはどうなんでしょう? それにしても彼女、憂いを湛えた表情が上手いと言うか、何と言うか。良い女優さんだと思います。

総理大臣の渡良瀬隆文は藤竜也が演じていますが、ちょっと微妙な演技。これが、小泉元総理の頃だったら、彼の風貌に似せた感じにする(2006年の『日本沈没』)んでしょうが、そう言う感じではなく、風貌は普通でした。今の日本の俳優で、総理大臣を演じることのできる人って、居るのだろうか?

袴田吉彦が、内閣危機管理監と言う設定で出ていますが、まず危機管理監としては若すぎると思うんですが、それを置いておいても、この映画で彼の役どころが必要不可欠であったかというと、そうではないですね。ちょっと冗長です。それと、官邸?のシ

_ 花ごよみ - 2007/11/27 12:57

大沢たかお(戦場カメラマン西崎)
竹内結子(義理の妹で週刊誌記者の慶子)
玉木宏(新聞記者、落合)が演じています。

小説はアクションたっぷりで、
もしこれがアメリカ映画だったら
泣かせるシーンは少なくて
はらはらする場面が多くを
占めていたのではないかなと
想像しました。

 


映画では人間ドラマというか、
少し小説とは違った方向に、
描かれている様に思います。

でも、別に本と違っていても、
それはそれで良かったです。

結構泣けました。

映画としては内容が、
少し浅くなっていましたが
それでも本のあらすじを踏襲しつつ
うまく作られていると感じました。

設定も少し変えてあり、
妻だった慶子が
義理の妹になっていました。

彼女の最後の言葉「許さない」、
この言葉、本では「とっくに許しているわ」
なので、この際、もう許してあげてよと
思ってしまいました。

それに同級生だった落合が、
後輩になっています。
玉木宏とはかっこよすぎます。
でも映画で見る分には
くたびれたおじさんの落合より、
若くて素敵な落合の方が
当然いいですけど…。



西崎の子供、優が、
無垢で可愛くて、思い出しても
ウルウル来ます。

映画では時間の制限があるので、
仕方のないことでしょうが
少し説明不足の感がしました。

本を読んでいなかったら
自分のこの頭では、
なにがなんだか分からなかった
可能性があります。

3人の男達、とてもかっこよかったです。
特に自衛官を演じた、
吉田栄作がきまっていました。

西崎(大沢たかお)だけが、
ディスプレーの画面で
慶子(竹内結子)と
子供と話すことが出来たのに
もうすぐ子供が生まれるという、
自衛隊の佐伯(吉田栄作)は
不公平で可哀想な気がしました。

本の感想は→こちらです。

_ THE有頂天ブログ - 2007/11/27 13:54



映画「ミッドナイト イーグル」を観てきました。


■映画「ミッドナイト イーグル」 / 公式サイト
 2007年11月23日(祝・金)全国拡大ロードショー!
■出演者/大沢たかお, 竹内結子, 玉木宏, 吉田栄作, 袴田吉彦, 大森南朋, 石黒賢, 藤竜也ほか
■原作/高嶋哲夫(文藝春秋刊)
■脚本/長谷川康夫, 飯田健三郎
■監督/成島出
■音楽/小林武史
■主題歌/「はるまついぶき」Bank Band (「沿志奏逢2」に収録)

【過去記事】
・映画 「ミッドナイト イーグル」 公開。主題歌・Bank Band「はるまついぶき」



映画「ミッドナイト イーグル」 パンフレット
若干パンフとしては高めの800円。


以下、感想。
ネタバレ注意。

_ ダディャーナザン!ナズェミデルンディス!! - 2007/11/27 19:58

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日本滅亡のカウントダウンが始まった。

あと48時間。

猛吹雪の北アルプスで、男たちは命を懸けた。

愛するひとを守る。ただ、そのためだけに。


もう、誰も失いたくない。









_ Art- Mill  あーとみる - 2007/12/02 16:26

自分がこんなに泣き虫だとは思わなかった。何度も嗚咽がでそうだったけど、でも、泣かずにじっとがまんできた。雪のアルプスで愛する人のために死を選ぶ男の姿を見ていると、我慢

_ よしなしごと - 2007/12/27 00:11

 今回はミッドナイトイーグルを観てきました。