ドラ・マールの肖像2006/05/04 21:42

ドラ・マールの肖像
ニュースで話題になっているピカソの「ドラ・マールの肖像」

落札価格は、9521万6000ドルで落札(史上2番目!)。

No.1は、「パイプを持つ少年」(1905)。ピカソ24歳の時の作品。これは、2004年5月に1億ドルで落札されたという。

ついつい値段ばかりに気を取られてしまうけれど、価値は見る人がそれぞれ決めるもの。お金には変えられない価値を感じてしまうんだろう。

僕は芸術にはあんまり詳しくはないんだけど、ピカソの絵には惹かれるものがある。キュビズムによる表現方法ってなんか、人の思考を実直に表現しているように思える。考えるという事。いろんな視点から、自分と対象との関係を考え、それを表現する。それを絵で表現できるのってやっぱりすごい。

今日、NHKの番組で、「見巧者」という言葉を覚えた。エンターテイメントは、芸を魅せる側と、観る側とで作り上げるものだと思う。一方的な発信で、相手に通じないものは、ある意味、芸を成していないと言ってもいいのではないだろうか。そこに、伝えたい物・事、意思が入って、伝わる、そして感動を与える。

そのためには、観る側も、意識を持って観ることが必要なんだろう。いわば一対一の真剣勝負。そこには、言葉は生まれないかもしれないけど、ある種特殊なコミュニケーションが成立しているのかも。

僕も勉強しないと...
さらに、もう一つ面白いと思うのは、そこで、芸者(作者・演者などなど)の意図とは異なり、観る者が独自の解釈が出来る点。これは、僕は間違いではないと思う。そこで、また新しい感動が生まれ、新しい文化が生まれてくるのではないだろうか。人のこころを揺さぶるり感動を与え、人生を裕福にしてくれるものは、その方法が何であれ美しいと思う。