武士の一分 ― 2006/12/02 18:54
藤沢周平原作・山田洋次監督作品「たとがれ清兵衛」「隠し剣 鬼の爪」に続く、3部作完結編「武士の一分」を見てきた。
僕のこの映画で感じたもの。それはやっぱり『愛』。
ともに死するをもって、心となす。
勝ちはそのなかにあり。
必死すなわち生くるなり。
三村新之丞(木村 拓哉)の愛。妻の裏切り、その相手を赦すという心。人は憎悪の果てにもきっと希望を見出す力はあると信じたい。憎しみの連鎖は、人の心のみが断ち切れるものだと思う。もしできなければ、人類は絶滅しても仕方ない。
加世(壇 れい)の愛。夫のためだけを、死を覚悟しても想う心。心と体が切り離せないから、体の裏切りというものは心の裏切りとも同化してしまう。セックスの快楽と愛とは必ずしも共存するものではないと思う。哀しいがこれは実体を持つが故の人間の限界ではないだろうか。それでも、加世の愛はひとつの愛の形には違いない。
島田藤弥(坂東 三津五郎)の愛。純粋な悪として表現されるかと思いきや、違った。最後の最後はやはり僕は加世への愛を感じた。そして詳細は描かれてはいないが、武士の一分という言葉は実はこの島田の生き方の方に当てはまるのかもしれない。新之丞のは人間の一分とでもいうべきか?
この映画でもう一つ効果的に使われていたと思う食事のシーン。幸せさの表現として新之丞と加世の食卓。それと完全に対比される鬼役の毒見シーン。(こんな職業あるんだね~。)そしてそこで失明をしてしまうという不幸。そこには人間の普遍的な欲求である食欲で表される、生きる力と普通の中にある幸せが感じされた。
僕の時代劇のイメージというのは、偉い人が主人公なんだけど、そうでない1人の武士(今で言うと公務員?)の話というのは面白い。そこにはその時代の生活や生き方が描かれている。そして、武士という生き方を通して、日本人の心のようなものを感じ、それはおそらく現代の我々の心にも、忘れがちではあるが根付いている心のようなものではないかと思うのであった。
監督:山田 洋次
原作:藤沢 周平
脚本:山田 洋次/平松 恵美子/山本 一郎
出演:木村 拓哉、壇 れい、笹野 高史、坂東 三津五郎ほか
僕のこの映画で感じたもの。それはやっぱり『愛』。
ともに死するをもって、心となす。
勝ちはそのなかにあり。
必死すなわち生くるなり。
三村新之丞(木村 拓哉)の愛。妻の裏切り、その相手を赦すという心。人は憎悪の果てにもきっと希望を見出す力はあると信じたい。憎しみの連鎖は、人の心のみが断ち切れるものだと思う。もしできなければ、人類は絶滅しても仕方ない。
加世(壇 れい)の愛。夫のためだけを、死を覚悟しても想う心。心と体が切り離せないから、体の裏切りというものは心の裏切りとも同化してしまう。セックスの快楽と愛とは必ずしも共存するものではないと思う。哀しいがこれは実体を持つが故の人間の限界ではないだろうか。それでも、加世の愛はひとつの愛の形には違いない。
島田藤弥(坂東 三津五郎)の愛。純粋な悪として表現されるかと思いきや、違った。最後の最後はやはり僕は加世への愛を感じた。そして詳細は描かれてはいないが、武士の一分という言葉は実はこの島田の生き方の方に当てはまるのかもしれない。新之丞のは人間の一分とでもいうべきか?
この映画でもう一つ効果的に使われていたと思う食事のシーン。幸せさの表現として新之丞と加世の食卓。それと完全に対比される鬼役の毒見シーン。(こんな職業あるんだね~。)そしてそこで失明をしてしまうという不幸。そこには人間の普遍的な欲求である食欲で表される、生きる力と普通の中にある幸せが感じされた。
僕の時代劇のイメージというのは、偉い人が主人公なんだけど、そうでない1人の武士(今で言うと公務員?)の話というのは面白い。そこにはその時代の生活や生き方が描かれている。そして、武士という生き方を通して、日本人の心のようなものを感じ、それはおそらく現代の我々の心にも、忘れがちではあるが根付いている心のようなものではないかと思うのであった。
監督:山田 洋次
原作:藤沢 周平
脚本:山田 洋次/平松 恵美子/山本 一郎
出演:木村 拓哉、壇 れい、笹野 高史、坂東 三津五郎ほか
コメント
_ 日本インターネット映画大賞 ― 2006/12/26 22:19
突然で申しわけありません。現在2006年の映画ベストテンを選ぶ企画「日本インターネット映画大賞」を開催中です。投票に御参加いただくようよろしくお願いいたします。なお、日本インターネット映画大賞のURLはhttp://www.mirai.ne.jp/~abc/movieawards/kontents/index.htmlです。
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_ 極私的映画論+α - 2006/12/10 22:13
この映画で本当の「武士の一分」を私たちに感じさせてくれたのは・・・「あの人」でした(笑)
_ ネタバレ映画館 - 2006/12/10 22:14
徳平(笹野高史)の子孫は上京し、やがて鈴木建設社長の運転手へ・・・
_ ラムの大通り - 2006/12/10 22:15
----この日、スゴい台風が接近していたよね。
朝10時からじやお客も少なかったんじゃない。
「いやいやそれがどうして。これが補助席が出るほどの超満員。
山田洋次にキムタクとくれば、それもうなずけるかな」
----たしか、山田洋次は「最初に高倉健に会ったときのようだった」と
キムタクを大絶賛だよね。
それって眉唾っぽく感じていたんだけど、偽りなかったというわけ?
そもそもキムタクって言うと何をやっても器用で同じと言う気がするけど、
それを抑えていたと言うこと?
「そうだね、物語はカンタンで
殿の毒味役を仕事としている下級武士が
毒に当たり盲目に、
このままでは暮らしていけない。
そこに言いよるお代官。
彼に妻が手込めにされたことを知った主人公は
「武士の一分』として憎き敵を斬るための修業を重ねる」
---オっ、『座頭市』か?
「だね。でもここで強調しておきたいのは
キムタクはメアキということ。
目が見えないのに、怜悧な目線で不貞を働いた妻を見据える。
ここはゾッとしたね、
それだけ私怨もスゴいと言うことだけどね、
だからこそ馬屋跡の河原での決闘は
これまでの比ではない。
『藤沢周平=山田洋次三部作』でも特筆すべきものになると思うね。
あと、みどころは脇役たち。桃井かおりや笹野高史のコメディリリーフぶり。
緒形拳の存在感、坂東三津五郎の好色さ
もちろん風などの特機、また長沼六男の撮影美も忘れがたいね」
(byえいwithフォーン)
※だれにも一分はある度{/kaeru_ang2/}{/kaeru_ang2/}
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朝10時からじやお客も少なかったんじゃない。
「いやいやそれがどうして。これが補助席が出るほどの超満員。
山田洋次にキムタクとくれば、それもうなずけるかな」
----たしか、山田洋次は「最初に高倉健に会ったときのようだった」と
キムタクを大絶賛だよね。
それって眉唾っぽく感じていたんだけど、偽りなかったというわけ?
そもそもキムタクって言うと何をやっても器用で同じと言う気がするけど、
それを抑えていたと言うこと?
「そうだね、物語はカンタンで
殿の毒味役を仕事としている下級武士が
毒に当たり盲目に、
このままでは暮らしていけない。
そこに言いよるお代官。
彼に妻が手込めにされたことを知った主人公は
「武士の一分』として憎き敵を斬るための修業を重ねる」
---オっ、『座頭市』か?
「だね。でもここで強調しておきたいのは
キムタクはメアキということ。
目が見えないのに、怜悧な目線で不貞を働いた妻を見据える。
ここはゾッとしたね、
それだけ私怨もスゴいと言うことだけどね、
だからこそ馬屋跡の河原での決闘は
これまでの比ではない。
『藤沢周平=山田洋次三部作』でも特筆すべきものになると思うね。
あと、みどころは脇役たち。桃井かおりや笹野高史のコメディリリーフぶり。
緒形拳の存在感、坂東三津五郎の好色さ
もちろん風などの特機、また長沼六男の撮影美も忘れがたいね」
(byえいwithフォーン)
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_ オールマイティにコメンテート - 2006/12/10 22:15
「武士の一分」は高視聴率男である木村拓哉11年振りの主演映画で、山田洋次監督作品として注目の時代劇であり、毒見役の侍が毒に当たり、失明してその葛藤と苦悩と絶望などが描かれている。木村拓哉が時代劇に挑戦する事そのものが異例だけに多くの人が注目するだろうし、...
_ Sweet* Days - 2006/12/10 22:37
原作:藤沢周平 監督:山田洋次
CAST:木村拓哉、檀れい、笹野高史 他
STORY:近習組に勤める下級武士の三村新之丞(木村拓哉)の仕事は毒味役。新之丞はそんな仕事に嫌気が差しながらも、美しい妻、加世(檀れ)と中間の徳平(笹野高史)と平穏な日々を過ごしていた。ある日、いつもの通りの毒味後、新之丞の体に異変が起こる・・・・
山田洋次監督の藤沢周平時代劇3作目。
前2作の『たそがれ清兵衛』と『鬼の爪 隠し剣』とはまたひと味違ったこの『武士の一分』。
主人公が東北の下級武士という点では同じだけど、前作はいずれも
平侍でありながら剣の腕が立つ主人公の哀愁を描いた作品。
今...
CAST:木村拓哉、檀れい、笹野高史 他
STORY:近習組に勤める下級武士の三村新之丞(木村拓哉)の仕事は毒味役。新之丞はそんな仕事に嫌気が差しながらも、美しい妻、加世(檀れ)と中間の徳平(笹野高史)と平穏な日々を過ごしていた。ある日、いつもの通りの毒味後、新之丞の体に異変が起こる・・・・
山田洋次監督の藤沢周平時代劇3作目。
前2作の『たそがれ清兵衛』と『鬼の爪 隠し剣』とはまたひと味違ったこの『武士の一分』。
主人公が東北の下級武士という点では同じだけど、前作はいずれも
平侍でありながら剣の腕が立つ主人公の哀愁を描いた作品。
今...
_ アンナdiary - 2006/12/10 22:39
毒見をして失明した後の木村拓哉が素晴らしかった。もう木村拓哉ではなく「三村新之丞」だった。派手さはないけれど、後からじわじわとくる心に染みる作品です(ネタバレあり)■記念なので、少しの間この記事をTOPにしておきます♪
_ 平気の平左 - 2006/12/11 00:36
評価:70点
_ Akira's VOICE - 2006/12/11 10:40
オーソドックスな物語に新鮮味は無くとも,
見終わった後に残る感情は優しく心地良い。
でがんす。
見終わった後に残る感情は優しく心地良い。
でがんす。
_ C note - 2006/12/11 11:06
貧しくても愛する人が側にいて、季節を感じながらただなんでもない日々を過ごす・・
_ ポコアポコヤ 映画倉庫 - 2006/12/11 12:48
武士の一分見てきました。
原作の藤沢周平「盲目剣谺返し」を先に読んでしまっていたのですが、映画の方が面白かったし、好きだったかもしれないという、珍しい現象
(注)もともと、原作の「盲目剣谺返し」は、それほど面
原作の藤沢周平「盲目剣谺返し」を先に読んでしまっていたのですが、映画の方が面白かったし、好きだったかもしれないという、珍しい現象
(注)もともと、原作の「盲目剣谺返し」は、それほど面
_ シャーロットの涙 - 2006/12/11 21:19
三村新之丞は、近習組に勤める下級武士。毒見役という役目に嫌気がさしながらも、美しい妻・加世と中間の徳平と平和な毎日を送っていた。
ある日、毒見の後、新之丞は激しい腹痛に襲われる。あやうく一命はとりとめたが、高熱にうなされ、意識を取り戻した時は、視力を失っていた。
人の世話なしで生きられなくなった自分を恥じ、一度は命を絶とうとしたが、加世と徳平のために思い留まった。
ある日、加世が外で男と密会しているという噂を聞く。新之丞は徳平に尾行をさせ、加世が番頭・島田と密会していることを知る……。goo映画より
木村君て、ちゃんとした格好の侍だとちっとも魅力を感じませぬが(ファンの方、ごめんなさいー)、むさ苦しく朽ち果てたサムライ姿の方が狂気迫ってて中々いい感じ。顔の作りがいい人だから何をやらせてもかっこよく決まるんだろうけど、だからこそちょっと堕落した下級武士役を演じる方が興味をそそられる。
実際、盲目になってからの新之丞の葛藤はとても見ごたえがあったし、普通の人間としてなら誰もがこのような感情にいたるはずで、その繊細さある表情には目を瞠るものがあったとは思う。
見えてないのに、心は見えるように読めてくる。
何かが出来なくなると、体はそれを補うかのように他の部分の感覚が鋭くなるもので。この辺、もっといい台詞をたくさん彼に言わせたかったなあー。
なかなか人物描写も見せ方もそこそこ上手く、心理深いところを突いてきそうだから、グッとくるものを感じ取っていてもいいはずなのに。
なんか、いまひとつだったのは私だけ?
かゆいところに手が届きそうで届かない、あーかゆくてたまんない・・・って感じだったのだけど。蚊がうようよしてた、あの表現にはマジ痒くて。笑
私の痒いところ、、、それなりにかけたとは思うのだけど、檀れいがきちんとしすぎな優等生タイプの正統派美人だったというところ、坂東三津五郎のあっけなかった最期が台詞だけだったこと、それがテンションさげちゃったところかも。
音楽は意外なほど無音が多く、鳥のさえずる鳴き声や自然の音使いが思ったよりも良かったし、食事の際のお箸の持ち方や置き方、足を洗うシーンなど当時の生活習慣の描写も事細かい。
夫をたてる女房の姿が、これぞ大和撫子…
嘘をつけてもお料理の味は騙せないのね。気をつけよう。爆
結局は許せないのは自分であり、人ではな
ある日、毒見の後、新之丞は激しい腹痛に襲われる。あやうく一命はとりとめたが、高熱にうなされ、意識を取り戻した時は、視力を失っていた。
人の世話なしで生きられなくなった自分を恥じ、一度は命を絶とうとしたが、加世と徳平のために思い留まった。
ある日、加世が外で男と密会しているという噂を聞く。新之丞は徳平に尾行をさせ、加世が番頭・島田と密会していることを知る……。goo映画より
木村君て、ちゃんとした格好の侍だとちっとも魅力を感じませぬが(ファンの方、ごめんなさいー)、むさ苦しく朽ち果てたサムライ姿の方が狂気迫ってて中々いい感じ。顔の作りがいい人だから何をやらせてもかっこよく決まるんだろうけど、だからこそちょっと堕落した下級武士役を演じる方が興味をそそられる。
実際、盲目になってからの新之丞の葛藤はとても見ごたえがあったし、普通の人間としてなら誰もがこのような感情にいたるはずで、その繊細さある表情には目を瞠るものがあったとは思う。
見えてないのに、心は見えるように読めてくる。
何かが出来なくなると、体はそれを補うかのように他の部分の感覚が鋭くなるもので。この辺、もっといい台詞をたくさん彼に言わせたかったなあー。
なかなか人物描写も見せ方もそこそこ上手く、心理深いところを突いてきそうだから、グッとくるものを感じ取っていてもいいはずなのに。
なんか、いまひとつだったのは私だけ?
かゆいところに手が届きそうで届かない、あーかゆくてたまんない・・・って感じだったのだけど。蚊がうようよしてた、あの表現にはマジ痒くて。笑
私の痒いところ、、、それなりにかけたとは思うのだけど、檀れいがきちんとしすぎな優等生タイプの正統派美人だったというところ、坂東三津五郎のあっけなかった最期が台詞だけだったこと、それがテンションさげちゃったところかも。
音楽は意外なほど無音が多く、鳥のさえずる鳴き声や自然の音使いが思ったよりも良かったし、食事の際のお箸の持ち方や置き方、足を洗うシーンなど当時の生活習慣の描写も事細かい。
夫をたてる女房の姿が、これぞ大和撫子…
嘘をつけてもお料理の味は騙せないのね。気をつけよう。爆
結局は許せないのは自分であり、人ではな
_ 京の昼寝〜♪ - 2006/12/11 21:54
命をかけて、守りたい愛がある。
■監督・脚本 山田洋次■原作 藤沢周平(「盲目剣谺(こだま)返し」文藝春秋刊【隠し剣秋風抄】所収) ■脚本 山本一郎・平松恵美子■キャスト 木村拓哉、檀れい、坂東三津五郎、笹野高史、小林稔侍、緒形拳、桃井かおり、大地康雄 □オフィシャルサイト 『武士の一分』 下級武士の三村新之丞(木村拓哉)は、妻の加世(檀れい)と穏やかな生活を送っていた。 しかし、藩主の毒見役を務め失明。 妻が家禄を守ることと引き換えに、番頭の島田藤弥(坂東三津五郎)に弄ばれたことを知った彼は、目が見えぬ体で島田に果し合いを挑む。 おススメ度 ⇒★★★☆ (5★満点、☆は0.5) cyazの満足度⇒★★★☆ 藤沢周平原作の山田監督による三部作の最終章がこの作品だ。過去、『たそがれ清兵衛』、『隠れ剣、鬼の爪』、そして本作。 山田監督は主役三村新之丞役に木村拓哉を抜擢した。 映画として観る前に話題づくりは十二分だったかに思える。 少なくとも業界の視聴率請負人を獲得して、作品ができる前にすでに勝利を収めたように見えなくもなかった。 前2作同様、ストーリーはまさに藤沢ワールドであり、映画のトーンと根底に流れる主題は不変だと思えた。 ただ淡々と下級武士の生活をどちらかといえば庶民的なアングルで捉えて見せた。 ヒーロー(キムタク)はこの映画でもヒーローに成り得たのか?山田監督はキムタクを主役に据えたとき、“目力”がある役者だからと彼を評した。 しかしながら映画の冒頭のシーンでは、月9に観る現代ドラマとしてのキムタクの表情や笑いがそこにあった。 下級武士ではなくまるでSMAPのキムタクそのものだった。 おいおいこれは先が思いやられるなぁと思いつつ早くもキムタク以外のサムシングを探し始めていた。 何故、目力なのか・・・。 毒にやられ失明する新之丞にとっての“目力”とは。 この映画ではやはりキムタク以外の脇にその存在感があったと思える。 それはやはり妻役を演じた加世役の檀れいと、徳平役の笹野高史の存在だろう。 彼ら3人の何気ない生活のリズムが突然の主人の事故でそのリズムは狂ってしまう。 しかし加世と徳平らの地味ながらも新之丞に尽くす、遣えるところは全くといって違わない。 それを人間の、そしてこの時代の武士の妻・使用人との関係をわかりやす
■監督・脚本 山田洋次■原作 藤沢周平(「盲目剣谺(こだま)返し」文藝春秋刊【隠し剣秋風抄】所収) ■脚本 山本一郎・平松恵美子■キャスト 木村拓哉、檀れい、坂東三津五郎、笹野高史、小林稔侍、緒形拳、桃井かおり、大地康雄 □オフィシャルサイト 『武士の一分』 下級武士の三村新之丞(木村拓哉)は、妻の加世(檀れい)と穏やかな生活を送っていた。 しかし、藩主の毒見役を務め失明。 妻が家禄を守ることと引き換えに、番頭の島田藤弥(坂東三津五郎)に弄ばれたことを知った彼は、目が見えぬ体で島田に果し合いを挑む。 おススメ度 ⇒★★★☆ (5★満点、☆は0.5) cyazの満足度⇒★★★☆ 藤沢周平原作の山田監督による三部作の最終章がこの作品だ。過去、『たそがれ清兵衛』、『隠れ剣、鬼の爪』、そして本作。 山田監督は主役三村新之丞役に木村拓哉を抜擢した。 映画として観る前に話題づくりは十二分だったかに思える。 少なくとも業界の視聴率請負人を獲得して、作品ができる前にすでに勝利を収めたように見えなくもなかった。 前2作同様、ストーリーはまさに藤沢ワールドであり、映画のトーンと根底に流れる主題は不変だと思えた。 ただ淡々と下級武士の生活をどちらかといえば庶民的なアングルで捉えて見せた。 ヒーロー(キムタク)はこの映画でもヒーローに成り得たのか?山田監督はキムタクを主役に据えたとき、“目力”がある役者だからと彼を評した。 しかしながら映画の冒頭のシーンでは、月9に観る現代ドラマとしてのキムタクの表情や笑いがそこにあった。 下級武士ではなくまるでSMAPのキムタクそのものだった。 おいおいこれは先が思いやられるなぁと思いつつ早くもキムタク以外のサムシングを探し始めていた。 何故、目力なのか・・・。 毒にやられ失明する新之丞にとっての“目力”とは。 この映画ではやはりキムタク以外の脇にその存在感があったと思える。 それはやはり妻役を演じた加世役の檀れいと、徳平役の笹野高史の存在だろう。 彼ら3人の何気ない生活のリズムが突然の主人の事故でそのリズムは狂ってしまう。 しかし加世と徳平らの地味ながらも新之丞に尽くす、遣えるところは全くといって違わない。 それを人間の、そしてこの時代の武士の妻・使用人との関係をわかりやす
_ 映画鑑賞★日記・・・ - 2006/12/11 22:51
『武士の一分』
公開:2006/12/01(12/03鑑賞)
監督:山田洋次
原作:藤沢周平
『盲目剣谺返し』(文春文庫刊『隠し剣秋風抄』所収)
出演:木村拓哉、檀れい、笹野高史、小林稔侍
公開:2006/12/01(12/03鑑賞)
監督:山田洋次
原作:藤沢周平
『盲目剣谺返し』(文春文庫刊『隠し剣秋風抄』所収)
出演:木村拓哉、檀れい、笹野高史、小林稔侍
_ ひらりん的映画ブログ - 2006/12/12 04:48
SMAPのキムタク主演の時代劇。
彼のファンの人は、「キムタク」とは呼ばないそうですが、
良い意味のあだ名なので、敢えて。
結構スマップ好きなひらりんなんですっ。
彼のファンの人は、「キムタク」とは呼ばないそうですが、
良い意味のあだ名なので、敢えて。
結構スマップ好きなひらりんなんですっ。
_ カリスマ映画論 - 2006/12/14 21:52
【映画的カリスマ指数】★★★★★
その゛一分゛・・・しかと心に迫りましたでがんす
_ 観たよ〜ん〜 - 2006/12/16 07:39
「武士の一分」を観てきました〜♪
30石取りのお毒見役の三村新之丞(木村拓哉)は、美しい妻・加世(壇れい)と忠義者の中間の徳平(笹野高史)と貧しいが平穏な日々を過ごしていた・・・ある日、新之丞は貝の毒に当たってしまい、視力を失ってしまう・・・
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押せば、徳平見たいな忠義者の中間が・・・
30石取りのお毒見役の三村新之丞(木村拓哉)は、美しい妻・加世(壇れい)と忠義者の中間の徳平(笹野高史)と貧しいが平穏な日々を過ごしていた・・・ある日、新之丞は貝の毒に当たってしまい、視力を失ってしまう・・・
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_ MoonDreamWorks★Fc2 - 2006/12/16 16:31
監督・脚本 : 山田洋次 出演 : 木村拓哉 / 檀れい / 笹野高史 他 公式HP : http://www.ichibun.jp/
「 武士の一分 (2006) 」
原作は、藤沢周平箸 『盲目剣谺返し』(
_ はらやんの映画徒然草 - 2006/12/17 17:01
「たそがれ清兵衛」「隠し剣鬼の爪」に続く山田洋次監督の時代劇三作目です。 前二作
_ 万歳!映画パラダイス〜京都ほろ酔い日記 - 2006/12/23 20:52
強烈なアッパーカットを食らったような気分になった。久しぶりの心底からの感動。絶対見逃すまいと思っていた山田洋次監督の「武士の一分(いちぶん)」のラストシーン。どうやってハッピーエンドにするのかと思っていたら、そう「飯たき女」なんですな。実にうまい。いろ....
_ いろいろと - 2007/01/05 23:11
監督 山田洋次 出演 木村拓哉、檀れい、笹野高史 ほか 「たそがれ清兵衛」 「隠
_ デコ親父はいつも減量中 - 2007/01/06 22:29
監督:山田洋次
出演:木村拓哉、檀れい、笹野高史、小林稔侍、緒形拳、桃井かおり、坂東三津五郎
評価:77点
公式サイト
(ネタバレあります)
「木村拓哉」はいつまでたっても「木村拓哉」であって、どこで何をしていても「木村拓哉」なんだよ....
_ 猫姫じゃ - 2007/01/25 14:13
武士の一分
2006年 山田洋次 監督 藤沢周平 原作木村拓哉 檀れい 笹野高史 小林稔侍 緒方拳 桃井かおり 板東三津五郎
キムタクって、童顔すぎるよねぇ、、、
山田監督の、時代劇三部作最終章。 なんだケド、微妙だなぁ、、、
ま、勝手に、もっと....
2006年 山田洋次 監督 藤沢周平 原作木村拓哉 檀れい 笹野高史 小林稔侍 緒方拳 桃井かおり 板東三津五郎
キムタクって、童顔すぎるよねぇ、、、
山田監督の、時代劇三部作最終章。 なんだケド、微妙だなぁ、、、
ま、勝手に、もっと....
_ こだわりの館blog版 - 2007/02/08 19:22
?
うまいなぁ!
1/21 ユナイテッドシネマとしまえん にて
監督・脚本:山田洋次
原作:藤沢周平
脚本:平松恵美子、山本一郎
出演:木村拓哉、檀れい、笹野高史、綾田俊樹、桃井かおり、緒形拳、
赤塚真人、大地康雄、小林稔侍、坂東三津五郎、他
下
うまいなぁ!
1/21 ユナイテッドシネマとしまえん にて
監督・脚本:山田洋次
原作:藤沢周平
脚本:平松恵美子、山本一郎
出演:木村拓哉、檀れい、笹野高史、綾田俊樹、桃井かおり、緒形拳、
赤塚真人、大地康雄、小林稔侍、坂東三津五郎、他
下
_ ふかや・インディーズ・フィルム・フェスティバル - 2007/04/10 12:03
山田洋次監督『武士の一分』。
深谷シネマ怒涛の三週間興行。
最後の一週間。
赤塚真人は山田時代劇には欠かせない。
緒形拳演じる剣術の師匠役は、やっぱり田中泯に演じて欲しかった。
木村拓哉は…やっぱり木村拓哉。
男が刀を握る瞬間。
『たそ...
_ サーカスな日々 - 2007/08/13 23:21
カテゴリ
アクション
製作年
2006年
製作国
日本
時間
121分
公開日
2006-12-01〜2007-02-16
監督
山田洋次
ストーリー
毒見役の下級武士、三村新之丞は、美しい妻・加世と中間の徳平と平和な毎日を送っていた。ある日、毒見の後、新之丞は視力を失うほどの病気を負い、武士として役に立たない体になってしまう……。続きを読む
出演
木村拓哉
桃井かおり
坂東三津五郎
小林稔侍
笹野高史
緒形拳
檀れい
赤塚真人
詳細情報
新之丞を虜にした壇れいは「金麦」で、小市民的「武士の一分」を実践する。
CMにみすみす乗せられて、内心悔しくてしょうがないのであるが、この猛暑、冷蔵庫の中に常備されている冠ビールはサントリーの「金麦」である。
「金のうまさに銀のコク」といわれたって、安価なリキュール酒であり、たいした味の違いはないように思えるのに・・・。
最初に、オールナイトジャパンで馴染みの「ビター・スィート・サンバ」の軽快な曲に乗って、金麦のラベルに、頬づえしたり、腰掛けたりする清楚な女性が映る。
「お仕事、頑張ってください。私は、私はね、金麦と待ってる〜!」
と言って、画面後方に、駆けていく。
白いシャツに、ピンクのエプロン。ちょっと昭和のなつかしいテイスト。
また、「走る」篇では、草原を買い物籠を持って、駆ける若妻。
「疲れた顔が好きだから、どうしようもなく好きなんだから・・・」
ALWAYS「三丁目の夕日」のテイストで、「金麦と待ってる〜オ・カ・エ・リ」と叫ぶ。
こんな若妻に、「今日も、一日、ごくろうさま」と言われちゃったら、ちょっとでも早く仕事を切り上げて、家に帰りたくもなるものだ。
この女性が、壇れいである。
1992年、最下位の成績で宝塚歌劇団に入団。徐々に頭角を現わし、ついに月組、星組の娘役トップスターとなる。中国公演でも「楊貴妃の再来!」と喝采を浴びたらしい。
2005年退団。
この壇れいを抜擢起用したのが、「武士の一分」の山田洋次監督。木村拓哉演じる下級武士三村新之丞を支える妻・加世役である。
壇れいは、この役で、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞以下、多くの賞を受けている。
山田監督はすっかり、壇れいを気に入ったのであろう。シリーズ「釣りバカ日記18」のヒロインにも、決定。また200
_ *モナミ* - 2007/10/05 19:33
お毒見役って、大変な仕事だなぁ。
毎日どころか毎食、死ぬかもしれない仕事なんて。
絶対ヤダ。
どんだけお手当てもらったら、こんな仕事ができるだろか。
しかも、あたったのが盛られた毒じゃなくて、
赤つぶ貝の毒ってのがまた、運悪かったねぇ、
としか言えないし。
仕事でそういう状態になったのに、
お役ご免になった途端に、捨てられて。
お上からいただいた言葉は、「大儀」一
毎日どころか毎食、死ぬかもしれない仕事なんて。
絶対ヤダ。
どんだけお手当てもらったら、こんな仕事ができるだろか。
しかも、あたったのが盛られた毒じゃなくて、
赤つぶ貝の毒ってのがまた、運悪かったねぇ、
としか言えないし。
仕事でそういう状態になったのに、
お役ご免になった途端に、捨てられて。
お上からいただいた言葉は、「大儀」一
_ ミーガと映画と… -Have a good movie- - 2007/11/23 17:27
武士の一分
¥2,780 Amazon.co.jp
(WOWOW@2007/11/17)
製作年度2006年
製作国日本
上映時間121分
監督山田洋次
出演木村拓哉(三村新之丞)、檀れい(三村加世)、笹野高史(徳平)、岡本信人(波多野東吾)、左時枝(滝川つね)、綾田俊樹(滝川勘十郎)
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製作年度2006年
製作国日本
上映時間121分
監督山田洋次
出演木村拓哉(三村新之丞)、檀れい(三村加世)、笹野高史(徳平)、岡本信人(波多野東吾)、左時枝(滝川つね)、綾田俊樹(滝川勘十郎)
_ 別館ヒガシ日記 - 2007/12/14 20:24
医龍2は鬼頭チームの心臓移植が出来ず朝田チームの心臓移植がOKも
患者は生体肝移植の手術中で心臓の移植は不可能も次のチャンス厳しく
朝田が医師免許の剥奪を覚悟で生体肝&心臓を同時移植の手術を決行も
伊集院の乗った救急車は事故に遭遇して心臓4時間に間に合うかで終
患者は生体肝移植の手術中で心臓の移植は不可能も次のチャンス厳しく
朝田が医師免許の剥奪を覚悟で生体肝&心臓を同時移植の手術を決行も
伊集院の乗った救急車は事故に遭遇して心臓4時間に間に合うかで終
_ 虎党 団塊ジュニア の 日常 グルメ 映画 ブログ - 2008/01/02 22:28
あらすじ下級武士の三村新之丞(木村拓哉)は、妻の加世(檀れい)とともに幸せに暮らしていた。しかし、藩主の毒見役を務め、失明してしまったことから人生の歯車が狂い始める・・・。感想直ぐにTVでやると思って、待ってたけど予想以上に早かったな〜『たそがれ清兵衛...