星野道夫2006/12/10 21:44

星野道夫
今日放送のNHK映像ファイル あの人に会いたいで紹介のあった写真家星野 道夫

僕は初めてこの人の事を知ったんだけれども、すごく共感できる部分があった。残念ながら、星野さんは1996年にその生涯を43歳という若さで閉じている。

すごいな~と思ったのは、本で見たアラスカのとある村の厳しい環境で、そこに生きている人とその生活に興味を持ったところ。そこに生きる人に目がいくというのが感動。
そして、その村の村長に手紙を出し、実際に行ってしまうというところ。想いを持ち、それを実行する力、情熱というものは何物にも変えがたい力を与えてくれる。

篠山紀信のインタビューの中で”緊張感の中で見えてくるものがる”という内容の言葉があった。そしてニューヨークという大都市でも、アラスカの田舎町でも、同質の緊張感というものがあり、それが生きている実感のようなものを生み出すのだと。

人は力を得る事で、自分のフィルターが強くなりすぎるのかもしれない。貧しさだけが何かを生み出すとはいわないが、モノ・情報に溺れ過ぎるとそこで人は考える力を失ってしまうのではないかと危惧する。文明が文化を滅ぼすという感覚か。

心もそうかもしれない。痛みを知る人は心の温かさを持つ。

僕はいつも忘れてしまうことがある。本質というものはそこに見えるものに隠されてしまう。写真もそう、芸術作品も、教育も、医療も、ビジネスもそこには人が関わり、そこに関わる人が伝えたいことの手段・表現方法としていろいろな形で具現化されている。
その伝えたい想いを情熱をもって表し続ける。その結果がいつの日か他の人の中で根をはり、花開くことになるのだろう。根がしっかりとはらない花は咲いてもすぐに枯れてしまう。
想いを持ち、伝わるように努力する。僕は人の心にある暖かいものを信じ、それをみんなの心の中に蒔いて育てていけるように、僕の出来る事をやっていこうと改めて思うのであった。

<参考> 風の旅人 編集便り テレビが殺ぎ落とす大事なもの

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