酒井家のしあわせ2006/12/31 20:58

酒井家のしあわせ
渋谷アミューズCQG酒井家のしあわせを見てきた。

今年見たものは今年のうちにということで、大晦日。紅白も始まったこの年の瀬に、改めて家族の暖かさを感じる映画だった。

キラキラきらめくようなドラマはないが、普通の生活の中淡々と進む時間のなかでストーリーは進んでいく。

ストーリー(公式HPより)
家族って、かっこ悪いけど、あたたかい-
酒井家は関西のとある田舎町に住む、ごく普通の家族。
しかし、実は両親は再婚で、次雄は事故死した前夫の連れ子。
光は父違いの妹という、ちょっと複雑な家庭。

そんな酒井家に事件が起きる。父が家出?好きな男が出来たから…?!
あきれるしかない、母。信じられない次雄。何も分からない光。
そんなある日、偶然父を見かけた次雄は、いつもと違う父の様子から、
何か嘘をついているのではないかと、思い始めるのだが……。


家族構成は複雑なんだけど、妙にしっくりくる家族が表現されていたように思う。ユースケ・サンタマリア演じる夫・酒井正和、友近演じる妻・照美、息子・次雄(森田直幸)と娘・光(鍋本凪々美)の4人家族。

生活観が溢れてる。これがリアル感を醸し出す。金魚とかね。

家族愛。夫の妻に対する愛。妻の夫に対する愛。親の子への愛。子の親に対する愛。僕は家族は愛と情なら情が強いと思う。それでも、それも一つの愛(と呼ばれるもの)の形であるだろう。

想うが故に人は何故か自分勝手な行動を取ってしまうことがある。仕方ない。想いとは自分の中に閉じた心の衝動だから。
それが強ければ強いほど、願いとは裏腹に世界は閉じてしまうのかもしれない。けれども、そこに相手を理解しようという心、信じる心、疑わない心が生まれるとそこに愛は生まれてくるのではないだろうか。

個人的には、筒井秋(谷村美月)と次雄の関係が好き。最後の幸せな笑いが特に大好き。

監督:呉 美保
音楽:山崎 まさよし
出演:ユースケ・サンタマリア、友近、森田 直幸、鍋本 凪々美ほか