世界がもし100人の村だったら42006/06/04 12:11

2006年6月3日(土)21:00~22:54に放送された、土曜プレミアム「世界がもし100人の村だったら4」(フジテレビ)。

僕は今までの放送はみていなかったけど、すごく考えさせるいいドキュメンタリー番組だと思った。

自分が当たり前と思ってることが出来ない、知らない、そんな状況に生きる子どもがいる。多分そんな状況すらしらない人が世界にはたくさん居るんですよね。知ってても何もしない、出来ない。見てみないふりをしている人も。多分自分もその一人...

僕は、人の本当の豊かさは、あの画面越しの子供達の方に感じました。お金や物、そんなものでは得られない心の豊かさを持っているから、今心の豊かでない僕に感動を与えてくれるんですよね。

多分日本も昔はあんな感じだったんじゃないかなと想像する。けど、貧富の差をなくそうとし、平等な社会を目指した結果の現代。多分、貧富の差はなくなってないし、でも、僕があの子どもたちに感じたような心の豊かさも現代には少なくなっている気がする。

多分お金の援助は必要なんだろうけど、国が国に援助しても本当に何に有効に使われるのか...僕は違う気がする。政治に携わる人やお金をまず手に入れる人は、お金を持っている人。その人は、例えば学校を綺麗にしようとかするんじゃないかな。

でも、それって本当に援助を必要としてる人に向けられた援助になっているのかな?学校に行く時間がないほど仕事をしなければならない子供には全く関係のない事で...

やっぱり問題の根本的な解決ではない。経済状況が良くなればとはいうものの、経済が良くなってもまず一番に恩恵を受けるのは、ある程度以上の富裕層では?(世界中どこであってもそうだと思うけど。)

国際援助を否定するわけではなく、これだけではきっとあの子供たちの望む環境が作られていかない気がする。と言って僕になにかすぐ解決策が思いつく訳ではないけど。ひとりひとりが考えて行くことが大事なんだろうね。

フジテレビHPより
番組では、今まで同様、厳しい環境の中で、それでもけなげに生きる何人かの子どもの現実をドキュメントします。

自分の親を選べないように、生まれた国、生きるための国を選べない子どもたち。
その国の生い立ち、文化、風土の違い、家族のあり方により、子どもたちの置かれている過酷な状況は異なります。
そんな背景…今まで日本人が知らなかった強烈な現実。
夢、希望、未来への願いを旅人たちが現地を訪れ、リポートします。

また、子どもたちの置かれた環境を、より身近に視聴者の方に感じていただくために、前回、前々回同様、話題のベストセラー『世界がもし100人の村だったら』(マガジンハウス刊)の一節を随所で有効的に引用したいと考えます。

嫌われ松子の一生2006/06/04 12:45

嫌われ松子の一生
嫌われ松子の一生

ずーっと見たいと思ってた映画が公開になったので見てきた。

映像としての斬新さが面白かった。ミュージカルっぽいけど映画な感じがいい。

お話としては、多分というかきっと暗い話し。よくある2時間TVドラマとかであるような不幸話の連続。(片平なぎさかが犯人を追い詰めるようなね。)

だからこそ、普通に作ってしまうと面白みのない暗い映画になってたでしょう。でも、この映画は不幸を感じさせないし(いや伝わってくるものはあるんだけど)、むしろ楽しさを与えてくれる。

僕が感じたものは、人は人との繋がりを求めていて、それが断たれた時の孤独感、これが不幸と感じるものなのかなって。寂しさは一人では拭いきれない。
どんな時であっても、誰かがいてくれるって思えると生きていける。それはTVの画面越しのスターだったり、恋人だったり、家族だったり。
いつも居ると忘れがちなんだけど、大切な人を大切に思う心を忘れないようにしないと。

この作品、やっぱり中谷美紀さんの演技が素晴らしかったな!
舞台挨拶でも言ってたけど、監督と本気で作り上げた作品だから、松子の人生に、一生懸命さが吹き込まれたいい作品になったんでしょうね。

原作:山田 宗樹 『嫌われ松子の一生』(幻冬舎文庫)
監督・脚本:中島 哲也
出演:中谷 美紀/瑛太/伊勢谷 友介/香川 照之/市川 実日子/黒沢 あすか/柄本 明
主題歌:「LOVE IS BUBBLE」BONNIE PINK
配給:東宝