ロマンス2007/08/05 14:07

ロマンス
井上ひさしの新作が「こまつ座」「 シス・カンパニー」の共同プロデュースで公演される「ロマンス」。世田谷パブリックシアターで見てきた。

医師でかつ作家(劇作家・小説家)アントン・パーヴロヴィチ・チェーホフ(1860/1/29~1904/7/15)の人生が、妹(マリア・パーヴロヴナ・チェーホワ)、妻(オリガ・クニッペル)との関わりの中で描かれている。

"ちぇーほふ"...という単語をどこかで聞いたような記憶があるくらいの僕は、この人がいったい何者なのか全く知らなかった。

彼が夢描いていた「ヴォードヴィル」。パンフレットに書かれてる記載を少しだけ引用させて頂くと、面白い筋立て。演劇的からくりを仕込んだ芝居

僕は彼の小説や戯曲を実際に読んだことはもちろんないので、この作品を観ての空想だけど、彼は人生を、現実の人生の中にある人の苦悩を描いていたのではないだろうか。ただ、それを単に悲劇的なものとしてではなく、それを乗り越えて人は生きていける勇気というものを持っている存在として人生を描く。つまり、苦悩の滑稽さのようなもの。

人は生まれながらに苦しみを持って生まれてくる。それは、人間の内側に存在するもの。これろ対比的に、「笑い」は、他・外界との関わりの中で生まれ、人間を生かし続けるものである。

チェーホフを通して、生きるということを描いているこの「ロマンス」は、彼の愛したヴォードヴィルのような演出で、笑いが生まれる。

なぜかれは医師を志したのだろうか。なのになぜ、彼は作家として生きたのだろうか。なんかもっとチェーホフという人を知りたくなった。と同時に、当たり前の事だけど、「無知」を気づかせてくれた。

出ている役者さんも演技がすばらしく、唄がいろんなシーンで出てくるんだけど、声がまたすばらしかった。

作:井上 ひさし
演出:栗山 民也
出演:大竹 しのぶ松 たか子段田 安則生瀬 勝久井上 芳雄、木場 勝己

麻布十番納涼まつり2007/08/25 23:59

麻布十番納涼まつり
世界の屋台があるという噂を聞きつけ、麻布十番納涼祭りに行ってきた。

夕方から行ったんだけど、すごい人だった。(毎年40万人くらいの人が集まるらしいから、まぁそうだよね。)

まずは、目的の国際バザール会場へ!第一会場と第二会場に分かれていて、約30ヶ国の屋台が出ている。まずは、Informationへ(..ここまでの道のりも遠いんだけど)行って、地図と宇野亜喜良さんデザインの絵の入ったうちわをもらいお店を回った。

人気!?(行列のあった)のお店は、アルゼンチン、韓国、スペインといったところだったかな。
もくもくと立ち上る煙に引き寄せられアルゼンチンへ!炭火で焼いた粗挽きソーセージをバゲットに挟んで、ソースを塗ってくれる。バゲットのパリパリ感とソーセージのジューシーさがマッチしてる。
韓国は、サムギョプサル。スペインは、フィデワ(初めて見たんだけど、パスタのパエリア)。結構な列が出来てたので今回はパス。

他には、フランスのキッシュが美味しそうだったな~。カレー好きの僕としては、世界各国のカレー(インド、パキスタン、ラオス、フィリピン、スリランカ)に目移りした結果、やっぱりインドへ...ナンを窯で焼いてるんだね。

パレスチナで、生絞りジュースを頂いて、いざ日本のお祭りへ!

麻布十番がホントに屋台で埋め尽くされてる!
いろいろと食べたい誘惑をおさえつつ、でも、我慢できなかった逸品が、トルネードポテト。じゃがいもまるまる一個を串にらせん状になるように刺して、揚げる。で、最後に味付けを。僕はコンソメを選択。ポテトチップスのようにサクサクではないし、でも、フライドポテトとも違う。う~ん、塩味が効いてるのとあつあつなのが美味しいのだ。こんな食べ物があるとはね。

あ、それから亀すくい(?)があった。亀をすくうと、お店の人に1000円で売れるらしい。屋台としては、珍しいビジネスモデルではないだろうか。いろいろ考えると、もっと楽しい屋台もできそうな気がする。

また来年が楽しみだ。こうやって一歩一歩夏は過ぎていくんだね。

OCEAN'S THIRTEEN2007/08/31 23:45

OCEAN'S THIRTEEN
オーシャンズ サーティーン

久しぶりに洋画を見てきた。オーシャンズ11も12も見てないんだけど、アル・パチーノが出てるから。

ダニー・オーシャン(ジョージ・クルニー)は頭脳明晰で大胆不敵な"オーシャンズ"のリーダー。冷静な戦略家ラスティー・ライアン(ブラッド・ピット)、一流のスリだけど、詰めの甘いライナス・コールドウェル(マット・デイモン)といった誰にも負けない技を持つプロ集団。
ウィリー・バンク(アル・パチーノ)は、所有する全てのホテルで最高格付けを獲得してきたホテル王。

お話は、バンクに裏切られた、オーシャンズのメンバールーベンの復讐のため、オーシャンズが、バンクからラスベガスのホテルを奪取するために様々な作戦を決行する。

アメリカだな~って映画。まぁ、出てる人がとにかく豪華だね。プロモーションビデオと思ってもいいかな。
僕的にはもうちょっと、オーシャンズには苦戦して欲しい。余裕でぶっちぎって勝った感があるんだよね。なにか、こう、困難を(もちろんあるんだけど)乗り越えて共感させて欲しい。

とはいえ、エンータテイメント映画として楽しむには問題なし。

僕は敵側の役者、アル・パチーノやアンディ・ガルシアが好きなので、もうちょっと濃い役にして欲しかった。

see you when i see you!

監督:スティーブン・ソダーバーグ
脚本:ブライアン・コッペルマン、デイビッド・レビーン
キャスト:ジョージ・クルニー、ブラッド・ピット、マット・デイモン、アンディ・ガルシア、エレン・バーキン、アル・パチーノほか